私は、子ども達に日記(作文)を書くようお願いしています。

毎回説明してるんだけどね~。テーマ設定や書き出しの選定が、すごく時間がかかるの~
わかるっ!わかります!うちの子もそうですし、さらに姪たちもそうでした。
「何でもいいよ」と言ったら、イヤ。
「今日行ったイベントについて書けば?」と言ったら、イヤ!
もう、とりあえず「イヤ」は定型文だと思った方がいいかもしれません。
でも、そんなことをしていても日記の宿題は無くならないんですよね。
そこで毎日、その様子を観察しながら改善点を探しているうちに、あることに気がつきました。
・子どもに「日記を書きなさい」と言っても、『どうかけばいいか分からない~』と言われて困っている人
・春休み!夏休み!長期の休みこそ日記を書かせたいと思っている人
私も子ども達の文章力がかかっています!
この記事を見て頂いたあなただけにお伝えします!
日記には多くの可能性が隠れています。「やらされているから、しかたなくやる」のではなく、「どうせやるのなら徹底的に効果を拾ってやる!」くらいの勢いで取り組んでみませんか。
子どもが日記(作文)で困る6つのポイント

見ると、それほど複雑そうな問題ではないのだけど・・・
そういえば、どうしてウチの子、日記(作文)がスラスラ書けないのかしら?
まず最初に、子どもが日記(作文)で困るポイント調べてみました。
1:書き始めることが出来ない
2:書く内容も思いつかない
3:時間を作ることが出来ない(と思い込んでいる)
4:文章が上手く書けない(と思い込んでいる)
5:親に見られたら恥ずかしい
6:書く事への楽しみが見いだせない
では、各項目を一緒に丁寧に見ていきましょう!
子どもが日記(作文)で困る6つのポイント解説と改善ポイント

1:書き始めることが出来ない
さて...これは根本的な問題ですね(笑)
・子どもにお気に入りのノートや鉛筆を選ばせる
・必要な道具(平仮名表なども)は、まとめて同じ所に置く
・「過去、今日、未来、夢の中から選んでみよう!」と具体的な声かけ

私たちの場合は、自分で「いつの話を書く!」と決められるまでは、大人が「これは?」と提案した方がすんなり書き始めることが出来たように思います。
また、ウチの子はまだひらがなやカタカナが怪しいので、それらの表も一緒に「日記バッグ」に入れてあります。
2:書く内容が思いつかない
さて、ウチの子ども達を観察していると、一番困るのがこれらの質問のようです。
「例えば、一番伝えたい事って何?」
「今日一番感情が動いた瞬間って何?」
「例えば~、今日あったことを書くんだよ!」
とにかくこの質問が子どもには抽象的すぎるのが原因のようです。

ウチの子達も、この手の声かけをするとダラダラと考え込んでいました。
大人はビックリしてしまうかもしれませんが、意外に子どもは言葉と気持ちがリンクしていないようです。そのため、思ったことが書けるとは限らないのです。
もう一度! 日記の目的を思い出してください。
語彙力、想像力、文章力をアップ
声がけするときは、無駄に選択肢を増やさず、具体的なものをイメージさせるて選ばせましょう。
そこで、私がカナダの教育から学んだ方法がこちら!
そして、これらをメニューのようにプリントアウトしてファイルしておくのです。
そうすると、気持ちや様子を表す言葉を見ているうちに、「あ!そういえば・・・」と思い出すことがあるようです。
3:時間を作ることが出来ない
大人ならわかります。「時間は作るものです」
・「食事の後の5分間ね!」や「寝る前の5分間ね!」などと、親子で約束する
学年が上がるにしたがって、座っていなければならない時間は長くなります。
しかし、日記に多くの時間を割いているわけにもいきません。
まずは、『やらなければならないこと』と『やりたいこと』を明確にして時間の管理をしていくことが大切です。
そして、子どもが日記を書いている時は、できるだけ大人もそばで静かに読み書きをして過ごしましょう。『静かな時間』を共有することはなかなかいいもんですよ。
4:文章が上手く書けない
一方で、文章が書けない理由は様々です。
または、本人がそう思っているだけかも知れません。
まずは書き出しについて考えてみましょう。
実例大公開!子どもの思考と感性を引き出す日記の書き方アドバイス
甥っ子とその母から許可をもらったので、甥っ子が考えた最初の文?をご紹介します。
・夏休みは楽しかった
・海で遊ぶのが好き
・海に何度もお父さんと行った
・ゴムボートで遊んだり、フロート浮き輪に乗って魚探しをした
・魚を捕まえて嬉しかった
えぇ・・・。お気付きの通り、文とも言えないものが出てきました。これは、もともと「学校からの夏休みの作文宿題」を書く際の下書きとして出されたものですが、あまりにもひどい・・・。
しかし、この程度の文章なら、おそらくどこの子どもも似たりよったりではないでしょうか?
そこで、この文章を元に、「どうすれば、もっと感性豊かな文章につなげることができるのか」を考えてみましょう。
日記の書き出し
書き出しを考える前に、まず彼の書きたいことのキーワードを整理してみました。
・登場人物:自分、お父さん
・場所:海、(近くの海)
・いつ:夏休み、何度も行った、(お父さんの仕事が休みの日)
・遊んだこと:ゴムボート、フロート浮き輪、魚をつかまえた
大人なら、これらのキーワードをつなげただけでも1文ができあがるじゃないかと思ってしまいますが、子どもはそう思わないようです。
とりあえず、シンプルに文章を書き始めるなら、ここから書き始めるのが一番です。
・いつ、どこで、どんなことをしたのか等の場面設定から書き始める
昔話の冒頭と同じことです。
「むかしむかし(いつ)、あるところに(どこ)、おじいさんとおばあさんが(誰が)、いました(何をした)」
なぜ、この話を書くことになったのか、書いているのかが分かるように書きましょう。
ポイントは、いつ、どこで、誰が、何をしたです。やはりその情報を最初に伝えなければ、話の唐突感はぬぐえません。
他にもあるある!特徴的な書き出しのアイデア
そうはいっても、上の書き出しは、あまりにも単純すぎると思う人もいるかもしれません。
そこで、北米の子どもたちの作文指導でも使われる資料を参考に「特徴的な書き出しのアイデア」を集めてみました。
1.自分の声から書き始める。<例>「あいたっ!」
2.他人の声から書く。<例>「ゆうくーん!おきなさーい」
3.音から書く。<例>「ピンポーン!」「ガチャン!」
4.自分の意見から書く。<例>「私がチョコが好きですが、最もおいしいと思うのは==です。」
5.疑問や発見から書く。<例>「どうして雪が汚いと言われるのだろうか。」
6.例え話から書く。<例>「例えば、今日夜更かししたとします。」
7.繰り返しから書く。<例>「食べた、食べた、食べまくった!」
8.告白から書く。<例>「実は、みんなに内緒にしていましたが、僕はぬいぐるみが無いと寝られません。」
9.物語っぽく書く。<例>「草木も眠る丑三つ時、突然僕は飛び起きた。ところが」
10.悩みから書く。<例>「昔から僕は、泳げるようになりたかったんです。なぜなら…」
11.会話から書く。<例>『「ゆーくん?お菓子を買うお金は、バッグのここに入れるからね?」とお母さんが言った。でも僕は「うん」と答えたのに、お母さんの指先をちゃんと見ていなかった。』

まず何について書くかさえ決まれば、あとは印象的な書き出しにするだけです。
こういう文章を書くために、たくさんの本を読むのですね。
甥っ子の日記なら・・・
・やっぱり、ぼくは夏休みが大好きです。
・「バチャン!」
・夏休みが始まったころ、お父さんがフロート浮き輪を買ってくれました。
こんな書き出しでもいいかもしれませんね。
日記の本文
さて、書き出しが書けたら、次は本文です。
書き出しで、「いつ、どこで、誰が、何した」以外から書き始めた場合は、それを説明しないと後が続きません。
例えば、自分の声から書き始めたら「なんでそんな声になったのか」などの説明があったほうが、読む方もすんなりと状況を理解しやすくなりますよ。
あらためて、本文にはこのようなことを書くことができます。
・その場面で何が起こったのか細かく、順序よく説明(時系列)
・やったことだけでなく、事前の準備や大変だった点(準備)
・あらためて場所の説明をする(補足説明)
・それをすることになった理由(補足説明)
・計画
とても印象的な書き出しをしたなら、一旦落ち着いて読者に状況を説明しないといけません。
甥っ子の日記なら・・・
・やっぱり、ぼくは夏休みが大好きです。お父さんと遊べるからです。
・「バチャン!」ぼくのすぐとなりで魚がはねた!
・夏休みが始まる前の日、お父さんがフロート浮き輪を買ってくれました。お友達が使っているのを見て、ぼくも欲しいとお願いしていた恐竜の浮き輪です。
こんな感じで本文を書き始めることも可能かもしれません。
結び・結論・まとめ
そして、最後は必ず全体をまとめて一言以上書きましょう。
・やったときの様子や感想
・困難な部分や問題点を読み手に教える
・登場人物のその後
特に、登場人物には終息感をもたせましょう。
桃太郎のお話なら、桃太郎が帰ってくるまでがひとつの区切りです。
それぞれの登場人物にきちんと「終わり」を与えることを意識しておきましょう。(だから、余りあるほどの登場人物を次々と登場させると、絶対に収束しない文章になってしまいます。)
また、このとき「たのしかった」禁止ルールを設けることをおすすめします。
なぜなら、それで文章を締めくくることほど、文章をつまらなくするものは無いからです。
そんなときにおすすめしたいのが『類語辞典』です!
類義語を調べる
オンラインで調べるなら、こちらの連想類義語辞典がおすすめです。
しかし、子どもと日記を書いたりする場合に、タブレットなどの余計な電子機器をそばに置きたくないという気持ちもわかります。
そんなときこそ辞書(事典)の出番です。
私もカナダまで送ってもらいました!

この類語辞典は、「気持ち」「動き」「様子」「名前」などで言葉を紹介してくれているので、子どもにも検索しやすくなっています。
また、文字も大きく、ふりがなもふってあるので、あらゆる年齢の子どもさんをサポートしてくれる事典ですよ!
文章量
まず最初は、短い文章から始めましょう。
だんだん、キーワードを入れることになれてきたら、文章をさらに長くするタイミングです。
・書き出し1行、本文3-4行、まとめ1行
書き出し部分を補足するように本文を書き、まとめでズバッと自分の感想やその後どうなったかを書いてみましょう。
オノマトペでさらに豊かな文章へ!
文章に彩りや音をつけたければ、オノマトペが最適です。
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など。 Oxford Languagesの定義 · 詳細
例えば、「雨がふってきました」と書くよりも
「雨がポツンポツンとふりはじめました」とするほうが情景がよく伝わると思いませんか?
甥っ子の日記なら・・・
・やっぱり、ぼくは夏休みが大好きです。お父さんは、いちごやみかんを作っています。いちごやみかんは冬から春にかけて収穫するので、お父さんは休めません。でも、ぼくと遊ぶ時間をつくってくれます。だから、ぼくは夏休みが大好きです。
・「バチャン!」ぼくのすぐとなりで魚がはねた!はねた瞬間に見たと思ったのに、大きさはよくわかりませんでした。お父さんは、「小魚がはねたね」と言いましたが、ぼくはもっと大きな魚がはねたと思います。だって、とても大きな影がバチャン!という音と動いたような気がしたからです。ぼくは一番近くにいたから絶対ぼくの思った通りの大きな魚がはねたと思います。
・夏休みが始まる前の日、お父さんがフロート浮き輪を買ってくれました。お友達が使っているのを見て、ぼくも欲しいとお願いしていた恐竜の浮き輪です。この恐竜は、映画に出てくる恐竜の顔にそっくりです。だから浮き輪だけ浮かんでいたら、みんなびっくりするかもしれません。これで、プカプカ浮きながら、お父さんと海の上でおしゃべりすると、ちょっとお兄さんになったような気分になります。
5:見られることを心配する
誰だって、日記は見られたくないものです。その気持は良くわかります。
・十分な長さ、自力で書くことが出来るようになってきたら、「見ない」約束を決める
でも、書く練習をしている間は、「交換日記」の様な形で見せ合うことを前提にすると良いと思います。
6:書く事への楽しみが見いだす
そして毎日書いていると、子どももだんだん【だらけて】きます。
そんなときは、必ず定期的に良い点・改善された点を見つけて褒めてあげましょう。
・日記を続けるメリットや楽しみ方を再度説明
・新しいペンやノート、ちょっとしたご褒美を用意
この「褒める」という行為も、あなどってはいけません。これは親の修行でもあります。なぜなら、親でであっても、「褒め言葉」の語彙が少ないからです。
それに、日記を書いたくらいでご褒美を用意するのも嫌かもしれませんよね。
でも、続けられたという成長を褒めてあげましょう。
子どもが日記(作文)を10倍スラスラ書けるようになる10のポイント・まとめ
とにかく、子どもは日記を書く前に、実はいろいろと悩んでいたのです。
いろいろな悩みはあるでしょう。
まずは、一度ゆっくり「どこにつまづいているのか?」について話をしてみましょう。
1:書き始めることが出来ない
2:書く内容が思いつかない
3:時間を作ることが出来ない
4:文章が上手く書けない
5:見られることを心配する
6:書く事への楽しみが見いだす
そして、悩みの元がこの6つにあるようなら改善することは可能なはずです。
そして、それらを改善するポイントはこちらです。
1.書く準備
2.過去、今日、未来、夢の中から選ぶ
3.語彙の一覧を用意
4.スケジュールを一緒に決める
5.書き出しを場面設定から入る
6.本文は順番命!
7.結局、どうだったのかは皆が知りたい部分
8.理想は5行以上
9.出来るようになれば「見ない」約束も
10.定期的なモチベーションアップの工夫
最後に、これらのポイントがたくさんの人の参考になれば幸いです!
Amazonから電子書籍を出版しました。
「AI時代を生きる子どもを応援する大人のための 感性と思考を強化する日記のサポート術」
日記で養いたい「感性と思考」について、親としてどう関われるかについて書きました。










コメント