これから、ジェルプリントを始めようと思っている人に、ジェルプリントの始め方や基本手順をご紹介します。
でも、その前に、ジェルプリントの素晴らしい可能性の動画をお楽しみ下さい!
ジェルプリントの始め方|初心者に必要な基本知識
ジェルプリントとは何か?基本を解説
ジェルプリントは、ジェル状のプレートを使って絵具やインクを転写するアートです。
専用のジェルプレートにアクリル絵の具などの塗料をのせ、スタンプや道具を使って模様を作ります。
この技法の魅力は、手軽に始められる点と、偶然の模様やテクスチャが楽しめる点です。
初心者でも特別なスキルを必要としないので、短時間で個性的な作品を誰でも作ることができますよ。
手作りカードやポスター、布デザインなど、幅広い用途で活用可能です!
始めにそろえたい道具一覧
ジェルプリントを始める際に必要な道具は、以下の4つです。
①ジェルプレート:アートの中心となる道具です。市販のサイズはA5やA4が一般的で、初心者には小さめのものがおすすめです。(写真はA5用紙)


②アクリル絵具:発色が良く、乾燥が早いアクリル絵具が最適です。海外アーティストは大きなチューブ入りかボトル入りのアクリル絵の具を使っていることが多いようです。確かにこちらの方が経済的ですね。

③ローラー(ブレイヤー):絵具を均一に広げるために必要です。幅10cm程度のものが使いやすいです。


私も最初は、「ローラーなんて無くても楽しめるはずよ」と思っていました。でも、あったほうが100倍楽しくなることは間違いありません。
④紙や布素材:コピー用紙や画用紙、薄手の布など、転写に使う素材なら何でも使う事ができます。和紙やハガキもいいですね!
どこで購入できる?おすすめの購入先
ジェルプリントに必要な道具は、オンラインショップで手軽に揃えられます。大きな手芸屋さんや画材等を幅広く集めた文房具屋さんにもあるかもしれません。
①オンラインショップ:Amazonや楽天市場では、ジェルプレートやローラーのセットが豊富に揃っています。
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②アート用品店:画材専門店では、初心者向けのセットやスタッフのアドバイスを受けられる場合があります。地元の店舗をチェックしてみましょう。
③100円ショップ:ローラーやスタンプ、小物類は100円ショップでも揃えられます。コストを抑えたい方におすすめです。
始めよう! ジェルプリントの基本手順
ジェルプレートの使い方と応用例
ジェルプレートは、使い方はとても簡単です。
- ラベルジェルプレートを平らな作業台に置く
アクリル絵具を直接少量プレートに出し、ローラーで均一に広げる
紙や布をプレートの上に置き、軽く押さえて転写
*1.薄くムラなく塗ることが綺麗に仕上がりますよ。
絵の具は、いちいちパレットに出す必要はありません。直接「歯磨き粉を歯ブラシに乗せる」ようにプレートに絵の具を出すだけです。
初めてでも成功するプリントのコツ5つ
ジェルプリントは、それほど難しいもではありませんが、コツを知っておくと、さらに簡単に楽しむことができます。
①絵具は少量を使用する
絵具を使いすぎると色が濁りやすくなります。
ローラーを使っても絵の具が波打っているような場合は、少し絵の具の量が多いかもしれません。
②ローラーで均一に広げる(brayer)
絵の具をムラなく広げるためには、ローラー(brayer:ブレイヤー)が不可欠です。
↓以前の私の失敗が見てみたい方はこちら
ローラーをプレート全体をカバーするように転がすと、全体が同じ色になります。でも、ローラーを、狭いエリアで縦横に細かく動かすと、1枚のジェルシートで、いろいろな色の変化を楽しむことができます。

③模様を工夫する
身近な道具や自然素材を活用して模様を作ると、独自性のあるデザインができます。
段ボールの断面も、麻紐も・・・一見ゴミのように見えるものが個性豊かなジェルプリンティングの模様を作ります。
④押しつける力を調整する
紙や布をプレートに押しつける際は、均等に、端から端まで、全ての面に絵の具が着くことを意識して、静かに端からはがしましょう。
⑤タイミングを見極める
絵の具が完全に乾く前に素材を剥がすと、綺麗な転写が可能です。
ジェルプリントを楽しむ!おすすめ素材
初心者向けに適した紙や布素材の紹介
ジェルプリントを始める際、素材選びは仕上がりを左右する重要な素材です。
紙素材なら画用紙やコピー用紙
画用紙は吸水性が高く、色が鮮やかに映えます。コピー用紙は手軽に使えるため、練習用としても便利でしょう。また、クラフトペーパーや和紙を使うと、独特の質感を楽しめます。
練習用なら、100円ショップなどの「らくがき帳」が便利でした。
薄手のコットンやリネン
これらはインクや絵具が均一に染み込み、発色が良い特徴があります。トートバッグやハンカチなど実用品に使うことも可能です。(専用インクをお使いください)

初心者の方は、まず基本的な紙や布から始め、慣れてきたら特殊素材にも挑戦してみてください。特に、トートバックなど表面がボコボコした物へのプリントは、絵の具の量が難しいので、何度もテストすることをオススメします。
↓ジェルプリントに使える絵の具やインクについて知りたい人はこちら
個性的なデザインを作るための小物や道具
ジェルプリントでは、独自性を出すために意外な小物や道具を使ってみるのも楽しみの一つです。
ステンシル枠、植物(落ち葉など)
例えば、葉っぱや花びらを使うと自然の模様が再現できます。
布やネット状の素材
布やネット状の素材を重ねると、繊細なテクスチャが表現できます。
スタンプや型抜きは、デザインの幅を広げるのに便利です。初心者向けのスタンプセットも市販されています。
100円ショップ等にも素敵なスタンプがありますよ。また、普通のゴム製スタンプも役に立ちますよ!

古い鍵やフォークなどの金属製品、気泡緩衝材(プチプチ)
これらも、ユニークな模様を作るには最適の素材です。
ジェルプリントで作品をアレンジする方法
作品の飾り方や活用例
ジェルプリントで作った作品は、さまざまな方法で飾ったり活用したりできます。例えば、額に入れて壁に飾ることで、インテリアの一部として楽しむことができます。
また、和紙やアートペーパーにプリントした作品は、和風の空間にもぴったりです。また、モノクロやシンプルなデザインのものは、現代的なインテリアにもぴったりですね。
カードやポストカード(年賀状)に仕立てて、プレゼントとして贈るのも素敵です。手作り感があり、特別感を演出できます。
プリントした布をクッションカバーやトートバッグに仕立てれば、実用的でオリジナルなアイテムが作れます。ジェルプリントを使って、日常生活を彩るアイテムにアレンジできるのも魅力のひとつです。
ジェルプリントを続けるコツとスキルアップ方法
練習を楽しむためのおすすめテーマ
ジェルプリントは確かに楽しいアートです。でも、「もっとアイデアがあれば楽しいのに」と思うこともあるかもしれません。
とにかくジェルプリントを続けるためには、練習を楽しむことが大切です。初心者のうちは、まず簡単なテーマから始めて、少しずつ慣れていきましょう。
たとえば、自然の風景や植物をテーマにしてみると、シンプルで美しいプリントが作りやすいです。葉っぱや花を使ったプリントは、形がはっきりしているので初心者でも成功しやすいでしょう。

子どもが拾った落ち葉を素材にするのもいいですね!
次に、幾何学模様や抽象的なデザインに挑戦してみるのもおすすめです。シンプルな図形や線を使ったプリントは、手軽に練習でき、デザインの幅も広がります。家紋等はピッタリかもしれません。特に、色の重ね方やレイヤー技術を試すのにぴったりです。これらのテーマで練習を重ねることで、ジェルプリントの基本的な技術が身につき、次第に複雑なデザインにも挑戦しやすくなります。
動物や人物のモチーフを使った作品も良い方法です。難易度は少し上がりますが、ユニークな作品を作ることができ、完成した作品に達成感を感じやすいでしょう。楽しみながら、さまざまなテーマを試してみてください。
上級者向けのテクニックに挑戦する方法
「ジェルプリントに上級テクなんてあるの!?」
そう思う人もいるでしょう。
初心者レベルのプリントに飽きてきた人は、こんな方法はどうですか?
複数のレイヤーを使ったプリント
複数の色を重ねることで、深みのあるデザインが作れますが、タイミングや絵具の量を調整する必要があります。さらに、スタンピングやマスク技法を使って、より精密な模様を作り出すことができます。これらのテクニックを習得することで、さらに表現の幅が広がります。
不透明な素材や異なる質感の素材
布や厚手の紙へのプリントは、普通の紙とは違った質感を楽しむことができます。質感を活かした作品作りには少し練習が必要かもしれませんが、深みのある印象的なプリントを作れるようになりますよ。
インクや絵具を自分でブレンドしてオリジナルカラー
これにより、他の作家にはない独自の作品を作成できるようになります。これらのテクニックを試し、スキルアップを図りましょう。
参考にしたいジェルプリント作家の紹介
ジェルプリントを続けるためには、他の作家の作品を参考にすることも大切です。
特に、海外アーティストの作品は、芸術的です。ぜひチェックしてみて下さい。
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これらのキーワードに「Artist」などと追加し、画像検索するだけで、素晴らしいアーティストとその作品がでてきますよ!
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