あなたはジェルプリンティングという新しいアートを知っていますか?
私は知りませんでした。
先日、子ども達のアートクラスで『ジェルプリンティング』を体験したのですが…
でも正直なところ、その時は
これ、版画じゃん!
としか思いませんでした。なぜなら、担当者の伝え方が恐ろしく下手だったからです。
そしてその後、Pinterestで印象的なアートを見つけました。
『何これ!見たこと無い色の重なり方!』
それが、あの時のジェルプリンティングだったのです。
この衝撃は今でも忘れられません。そこで、今回はそのジェルプリンティングをご紹介します。
私はカナダ・BC在住のChizuです。このページでは実際に私が当地で体験したことを、独自の目線でお伝えしています。
まず、ジェルプリンティングについて。
ジェルプリンティングとは
ジェルプリンティングは、ジェルシートを使った印刷方法です。
最初にゼリー状のプレート(シート)に、色を重ねます。その後、紙に写し取ることでオリジナルの芸術が表現できます。
日本ではまだあまり定着していないアートなので、「ジェルプリント」や「ゲルプリント」等と呼ばれることもあります。
必要なジェルプリンティングの道具
次に、ジェルプリンティングに必要な道具を紹介します。
ジェルプレート(シートと呼ばれることもあります)
まず、ジェルプレートのメーカーはいくつかあるかもしれませんが、有名な2つはこちら。
このシートは、一般的にはジェルシートやジェルプレートと呼ばれています。
ちなみに、私が購入したのは「Gelli Arts」製のシートです。サイズは5インチ×7インチ。
A5ノートよりちょっと小さいくらいでしょうか。だからよく写し取るときは、百円ショップの「らくがき帳(B5)」を使っています。ざらざらした表面がとても味わい深いので、気に入っています。
ものすごく気に入っています。
ブレイヤー(Brayer)
絵の具等を均等にのばすためのローラーです。
私的には必須アイテムです!
いろいろな種類があるので、お好きなデザインで調べてみて下さい。ローラー部分がシリコンやゴムでできています。
アクリル絵の具
どのような素材も使えるようですが、YouTubeを見た限りではアクリル絵の具が最も多く使われているようです。
下の記事で、GELLI ARTSさんのオススメ素材について表にまとめてみました。こちらもあわせてどうぞ。
模様を作るための素材
もちろん、家にあるものは何でも使えます。(ジェルプレートを傷つけるような素材は避けてください)
くし、プラスチックフォーク
リボン、レース
麻ひも
ワックスペーパー
緩衝材のプチプチ
ナット、ワッシャー
ステンシルの枠
ハンコ
段ボール、発泡トレー
ホットグルーで作ったオリジナル模様
落ち葉(植物)
写し取るための紙
さらに、写し取るための紙質にもこだわることができます。
私は「100円ショップの落書き帳」を使っています。表面が少しザラザラしているところが好きだし、厚さ、価格、全ての面で満足して使う事が出来るからです。
画用紙
印刷用紙
和紙、半紙
楽譜や地図
本としては利用出来なくなった本のページ
雑誌の美しいカラー写真を使って「転写」を楽しむこともできます。
①ジェルプレートに、ブレイヤー(ローラー)を使って色をのばし、そこに雑誌のカラー写真をプレート側に表面がくるようにして重ねます。
②丁寧に、そのカラー写真の上を手などでなぞり、しっかりプレートにデザインを写し取った後、そのカラー写真をゆっくりとめくるように外します。
③最後に写し取りたい紙をプレートにかぶせて、先程と同じように丁寧に色を写し取れば、出来上がりです。
基本的なジェルプリンティングの技術
ジェルプリンティングで使われる技術の紹介。
1:基本プリント「背景」00:15~
2:ステンシルを使って01:25~
3:ジェルプリントを重ねる01:50~
4、5:スタンプ(ハンコ)をつかって02:53~
6~9:ステンシルを使った模様の重ね方とバリエーション03:30~
ちなみにジェルプレート上の絵の具は、驚くほどキレイに紙に写し取られます。でも、使い終わりは毎回きれいに拭き取っておくことをおすすめします。
ジェルプリンティングをもっと知るためにおすすめ動画
まとめ
最後にジェルプリンティングに必要な道具はこちら。
ジェルプレート
絵クリル絵の具
ローラー(ブレイヤー)
紙
基本的にこれだけあれば、ジェルプリンティングができます。ぜひ、オリジナルの絵をつくってみてください。
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