大人が求める、『子どもに身につけてほしい資質について10個』の中から、創造性が無いとどうなるのか調べてみました。
確かにどれも、「わかる~」とうなずきたくなりませんか?(私は激しくうなずきました。)
このツイートにもあるように、私のポリシーは「後悔先に立てる」です。
【後悔先に立てる】 作者:たぶん私!
想像できる限りの未来を想像し、先に激しく後悔する。
後悔したときの気持ちを散々味わって自分を追い詰めてから、そうならなかった今に感謝し行動を見直す。
これを始めてから、
「どぉ〜するかなぁ〜、やろうかなあ〜」という悩み始めても、やらなかった後悔することが激減しました。(おすすめの前向き思考術です)
そこで、「もし子どもに創造性がないと、どうなるのか」と想像してみました。
【この記事で分かること】
創造性のない人の特徴を知ることで、子どもたちが創造性を身につけることの重要性を理解できます。
はじめに
創造性とは、問題や困難を見つけたとき、過去の経験や知識を活用して解決する中で、ひらめいた新しいアイデアを取り込んで、新しい物や方法を作り出すまでのプロセスです。
子どもの頭の中はいろいろなアイデアであふれています。
でももし、子どもに創造性がなかったらどうなるのでしょう。
創造性がない人とは
一般的に、創造性の無い人はこのような特徴があります。
1: 【問題解決能力】が限定的
2: 【新しい機会】の不足
3:【柔軟性】の欠落
4:【リーダーシップ】の欠格
5:【充実感】の欠如
どれも「そう言われてみれば」と言いたくなるようなものばかりではないでしょうか。
もう少し具体的に紹介します。
1: 【問題解決能力】が限定的
子ども時代は、誰かの「言うことを聞く」ように言われます。
しかし、大人になると「自分のアイデア・意見を出せ」と言われて、困る人が沢山います。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。
問題は、学校での「評価」にありました。近年の学校では「評価基準」がより厳格に運営されることとなったからです。それは保護者からの開示請求に応えるためにうまれました。
もちろんそれ自体が悪いわけではありませんが、その先生のセンスが活かされなくなりました。
そして、テストでは「字のきれいさ」と「判断しやすい問題」しか問われなくなりました。
その結果、子ども達は問題解決において、このような状況におちいるようになりました。
・複雑な課題や答えの無い問題に直面すると、それ以上考えることを止める。
・問題の解決方法が1~2パターンしか無いと信じているので、すぐに挫折する。
・「この友達は私に優しくないが、離れると友達がいなくなる」と思い込み、無理して合わせようとする。
つまり、複雑な課題や答えの無い問題に直面すると、自分の頭では考えることができないので、「ググっても(Google検索しても)わかりませんでした!以上!」となってしまうのです。
子どもに創造性がないと、他人気持ちを想像することも難しく、複雑な問題を落ち着いて解決することができなくなるかもしれません。
2: 【新しい機会】の不足
現在、インターネットには多くの情報があふれています。理論も実践法も検索すればたくさんでてきますよね。
確かに、情報は存在しますが、答え見つけるのは本人の創造力です。
「こんな可能性はないだろうか?」
と、調べることから、新しいアイデアやチャンスは生まれてきます。
でも、もし子どもに創造性が無ければ、新しい可能性を信じることもできないので、新しい世界の扉を開けることはできないかもしれません。
3:【柔軟性】の欠落
新しい物や場所・人は、誰でも違和感を感じるものです。そして、解決方法は一つではありません。
もしも、子どもが創造性を持っていなければ、他人や物の良さを認める柔軟な心は持てないかもしれません。
4:【リーダーシップ】の欠格
問題に直面したときに必要とされるのがこのリーダーシップです。
英語のLeadershipは、このような意味になっています。
leadershipの意味 – 小学館 プログレッシブ英和中辞典
- U指導者の地位[身分,任務]
- 1aU指導,統率,指揮;指導力;統率力
- 1b〔the ~;集合的に;単複両扱い〕(集団の)指導者団,指導部
- 2U優位
日本でよく使われる「リーダーシップ」とは、【統率力・指導力】という意味ではないでしょうか。
意味だけを見ると「強い指導力」を感じてしまいますが、ふと、トヨタの社長の会見を思い出しました。
皆さん、ボスとリーダーの違いをご存知でしょうか。
トヨタイムズ 「ボスになるな リーダーになれ トヨタ春交渉2020 第2回」より抜粋
この言葉から始まる社長の言葉は、社員でなくとも心惹かれるものでした。
ここでのボスとリーダーの違いは、目線の違いにありました。
一つの目標を共有する仲間とは丁寧に意見を交換しなければなりません。上から目線では、何事もうまくいかないでしょう。
子どもであっても、創造性をもって問題の陰に隠れているものを想像できなければ、集団の中で孤立してしまうかもしれません。
5:【充実感】の欠如
「足るを知る」という言葉を聞いたことがありますか。
「足るを知る」とは、古代中国の思想家、老子の言葉です。 「足るを知る者は富む」、つまり「何事に対しても、“満足する”という意識を持つことで、精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていける」ということを表しています。
「足るを知る」と、幸せになれる / 植西 聰【著】 – 紀伊國屋書店
充実感の欠如とは、この「足る」を知らない状態ということでもあります。
夢をもつことは大事ですが、不満ばかり抱いていると、常に愚痴ばかりこぼす人になってしまいます。しかも、そんな人の傍には誰も近寄ってこないでしょう。
子どもの頃から「自分は十分持っている」と感じる心は、足るを知る創造性のなせる技だったのです。
最後に
1: 【問題解決能力】が限定的 → 複雑な思考ができない
2: 【新しい機会】の不足 → チャンスに恵まれない
3:【柔軟性】の欠落 → 自分の考えに固執する
4:【リーダーシップ】の欠格 → チームで活動できない
5:【充実感】の欠如 → 何があっても満足出来ない
「創造性」が無いと、だんだん学校の勉強についていくのも苦痛になってきます。さらに、日々の生活だけで無く、友人関係にまでよくない影響を与えてしまうことがわかりました。
そうなると、うまくいかないことが続くので、心がズンッと沈んでしまいます。そして、深く沈んだ心のままでは、日々の生活も楽しくないので、負のスパイラルに陥ってしまいます。
子どもにとって創造性は、安定した心を育む大切な要素だと思います。
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