ジャンクジャーナルを知っていますか?
カナダに住んでいると、家族との思い出がより鮮明に、愛おしく感じられることが多くあります。
「あの時、家族とこうしたんだよな」、「あの場所にこんな木があったよな」、「近所にはこんなお店があって…」、「おじいちゃんがこんな話をしてたなぁ。」等と思いを巡らせます。
自分が小さかった頃を思い出してみて下さい
大人達はいろんなことを話してきかせてくれたと思いませんか?
そして、それら全てを覚えていますか?
私も、よく子ども達にも話して聞かせますが、見たことのない・記憶に残っていない日本の風景。これらを毎日聞かせても、イメージしきれる物ではありません。
しかし、残念ながら私も忘れてしまったものや曖昧になってしまった記憶もたくさんあります。
また聞くことが出来ればそれでいいのですが、もう家族が声も聞けないところに行ってしまったら、どうしようもありません。
そこで、オススメするのが『家族のためのジャンクジャーナル』です。
ジャンクジャーナルとは
ちなみに、ジャンクジャーナルとは、手帳や本の形をした日記のような物です。
このように、いろいろな素材を使って、きれいにデコレーションしていきます。
海外の方のYouTubeがとても参考になるので参考としてご紹介します。
つまりジャンクジャーナルは何をっても良いのです。手書きもプリントも関係ありません。自分の心が感じるままに素材を集めて、収めていけば良いのです。
ここに、家族の写真や、思い出深いエピソードを集めるのが、私のオススメするジャンクジャーナルです。
私のかわいい娘のページ
あまりにも個人的な情報ばかり書いてあったので、写真は見にくくなってしまいました。ごめんなさい。
ここにはこんなことを書いています。
- 生まれた日のこと(日付、出産時の様子)
- 名前の由来
- お腹に居たときのエコー写真
- この子が子どもの頃(今)好きだった言葉
- カナダに来たときのこと
- 日本にいたときの様子
- この子がよくした質問
- 好きなお菓子の広告の切り抜き
- 初めて覚えた自分を表す英単語
毎日のように話していても、毎日キラキラするような体験をしていたらあっという間に記憶は上書きされてしまいます。でも、こうして親が残してあげると、忘れないでしょう?
言葉をつなぐジャンクジャーナル
ここに書いてある言葉は、なるべく日本語と英語を併記するようにしています。なぜなら、私の手書きの文字は子ども達の最高の日本語の勉強材料になるからです。
先日、こんな話を聞きました。
外国からカナダに来て年をとった人は、英語を忘れ、幼い頃に親しんだ母国語ばかりが口をついて出てくるようになる。そうなってしまうと、本人が何の話をしているのか誰にも分からず、他人とのコミュニケーションを取ることができなくなるらしい。
そんなときも、写真と英語と母国語で記録を残しておけば、誰もがそれを見て「あぁ、あなたが今話しているのは家族のこの人のことね」と分かってくれるはずです。
このジャーナルは年老いていろんなことを忘れてしまったときのためのものではありません。今を頑張っている人たちにオススメです。
私達はこれまで母国で頑張ってきました。そしてカナダに来るときも。忘れないですよね、あの時のこと。一方で一生懸命苦労して今の生活があることは、絶対に子ども達に伝えるべきです。今話す必要はありません。いずれ、時が来れば必要になる話です。
それはまさに、魔法使いかヴァンヘルシングの「呪文の書」のようなものです。しかも過去の魔法使いやハンターの記録が詰め込まれた大切な書物。そういうものを想像してもらえたらわかりやすいかな?
最後に
このジャンクジャーナルは焦って作る物ではありません。季節ごとに、折に触れ、家族の行事があったときなどに作ることをオススメします。ちなみに私は、先祖のお墓の道順まで書きました(笑)
素敵なジャーナルを作ってみて下さいね。
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