「海外スマホにゆうちょアプリを入れたいけどできない!」と
悩んでいる人はいませんか?
こんにちは、カナダ在住のChizuです。
今回は、私が実際に体験した「海外スマホにゆうちょアプリ」をダウンロードする際の壁についてご紹介します。
これまで私はゆうちょダイレクトからwise経由でカナダの口座に自分で送金していました。しかし、ゆうちょ銀行のセキュリティ強化に伴い、認証アプリをいれなければ利用できなくなるとの連絡がありました。(2023年5月から)
2021年11月24日ゆうちょダイレクト等のセキュリティ強化・機能追加について
2022年1月4日(火)から、ゆうちょ銀行のサービスをより安心・安全・便利にご利用いただくため、ゆうちょダイレクト、ゆうちょ認証アプリのセキュリティ強化および機能追加を行いますので、お知らせいたします。
【ゆうちょダイレクト】
■メールワンタイムパスワードによる送金時認証の廃止
ゆうちょダイレクトのセキュリティ強化のため、以下のとおり、メールワンタイムパスワードによる送金時認証を廃止いたします。
<メールワンタイムパスワードによる送金時認証の廃止>
ゆうちょダイレクトWebsiteより
対象のお客さま 廃止時期 2022年1月3日(月)までに、ゆうちょダイレクトの申込手続きを完了したお客さま 2023年5月頃
※2022年1月以降、「ゆうちょダイレクト利用申込書兼変更・廃止届書」で、ゆうちょダイレクトの「再申し込み」の手続きを完了した場合は、その際に、メールワンタイムパスワードによる送金時認証は廃止されます。2022年1月4日(火)以降に、ゆうちょダイレクトの申込手続きを完了したお客さま 新規申し込み時から、メールワンタイムパスワードによる送金時認証は、ご利用いただけません。
ええええええ!困るっ!生命保険の受取口座が無くなってしまう!いつ日本に帰らなければならないか分からないし。
そう思った人は私だけじゃ無いと思います。それにこのグローバル化が進んだ時代。一つの国だけで働かない人もいるかもしれません。
そこで今回は、海外在住の私が、自分のスマホに「ゆうちょアプリ」を入れるところまでにあった壁について紹介します。
【追加情報1】(2022年5月発表)
私た「海外在住者」は「非居住者」という扱いとなります。これらのアプリを使って送金はできるものの「直接国際送金しなくとも、(日本)国内他行に送金するだけで国際送金手数料(3000円)が発生」するようになりました。
詳しくはこちら↓
【追加情報2】(2022年5月発表)
帰国の際は、非居住者届けを出しましょう!
外為法上の非居住者から居住者となられたお客さまへのお願い
日本に入国後6か月経過等により、外為法上の居住者となられた場合、お持ちの口座の設定を変更いたしますので、郵便局の貯金窓口またはゆうちょ銀行直営店にお申し出ください。設定の変更後は、居住者と同様にATM等での送金が可能となります。
【追加情報3】(最新情報:2023年12月)
ここでのやり方で、新しい海外スマホでも送金確認ができました。但し、同じ行程でインストールする必要がありました。
第一の壁:「ゆうちょアプリ」の在住国制限
そもそも、ゆうちょのアプリは『日本のクレジットカードが登録された携帯電話』にしかダウンロードできません。これは、携帯電話の居住国設定がポイントです。
ほとんどの方が忘れているかもしれませんが、新しい携帯電話を設定する際には、居住国の設定を行います。*Androidの場合、Google Playの設定過程で「支払いプロファイル」を設定しています。
日本にいるならインストールできると思っていたら…
最初私は、日本に帰国中なら簡単にダウンロードできると思っていました!
でも、できませんでした(涙)
問題は、スマホ購入時に最初に設定した「居住国」でした。
私も最初、絶望しました。でも、こんな状況で悩んでいる人間は世界で私だけじゃないはず!と思い、必死で検索しました。
するとこのような記事を最初に見つけました。
要注意!やらないことをおすすめします!安易な居住国の設定変更
よく読んでみると、「居住国の変更は1年に1度しか更新できない」とあります。居住国を変更してしまうと、また海外に戻ったときに現地のGoogle Playを利用できなくなる可能性があります。それはもっと困りますよね?
さすがに私もそれは将来のことを考える大変だったのでいろいろ調べました。そして私にぴったりな記事を見つけました。それがこちら。注目して頂きたいのは後半部分です!!
つまり、Googleアカウントを「日本専用アカウント」として追加すれば良かったのです! 私は、この記事のおかげで、メインとして使っていないアカウントを日本のアカウントとして変更することができました。そしてその「日本専用アカウント」から「ゆうちょ認証アプリ」と「ゆうちょ通帳アプリ」をダウンロードすることができました。
本物の壁はこっち・・・?日本のクレジットカード
私、本物の壁は、こっちかもしれないと思っています。それは、Google playからこれらのアプリをダウンロードする場合、日本発行のクレジットカードを登録しないといけないことです。
Google Play の国を変更する方法
居住国が変わった場合は、Google Play に登録している国を変更することができます。設定した Google Play の国によって、ストアに表示されるコンテンツが決まります。アプリやゲームなど、ストアのコンテンツは国によって異なる場合があります。
Google Play の国を変更する方法
- Play の国を変更するには、お支払いプロファイルを作成してから 12 か月待つ必要があります。Play の国を変更できるのは、1 年に 1 回のみです。変更後、1 年間は元に戻せません。
- 国を変更すると、以前の国での Google Play の残高は新しい国では使用できなくなります。
- 一部の書籍、映画、テレビ番組、ゲーム、アプリにはアクセスできなくなる場合があります。
- 国を変更するには、Google Play で新しい国を設定する必要があります。
- 新しい国を設定するには、その国に居住し、新しい国で利用できるお支払い方法をお持ちである必要があります。
今更日本のクレジットカードが必要だと思っていなかったので、正直焦りました。しかし、よくよく考えていると、ありました!自動更新で作られるクレジットカードが!これで私は救われました。
第二の壁:「ゆうちょアプリ」導入にかかる本人確認コード
次の壁は本人確認です。本人確認コードは最初だけのようですが、必ず登録した日本の電話番号に通知が来ます。
本人確認コード(数字)とは
ここでの本人確認は、登録された電話であるかどうかです。
通帳・郵便局へ登録してある番号へ、SMS(ショートメッセージ)や自動音声を通じて「数桁の数字」が伝えられます。それを一定時間以内に打ち込まなければ、コード自体がリセットされてしまいます。
そこで私は、自分の通帳がどうなっているか調べました。すると、すでに解約した以前の携帯番号であったため、実家の固定電話を設定することにしました。
電話番号の変更は、局内ATMが便利です!
住所変更はアプリの中で簡単にできます。しかし、電話番号だけはATMからしかできないようです。(2023年1月現在) 私は、それを考えていなかったので、アプリをダウンロード後に近所のATMまで走りました。この時に注意したいのが『郵便局内のATM』を選ぶこと!
電話番号をする時は、まず暗証番号が必要です。「番号、覚えているかしら?」と思う人は、郵便局に行きましょう。局内なら、万が一口座にロックがかかってしまっても、運転免許証などの身分証明があれば、書類に記入するだけですぐに解除してもらえます。
↑これは地味に安心な情報です!
ちなみに、登録の過程で一度だけ「本人確認コード」を受け取らなければなりませんでした。
登録した固定電話に電話がかかってきて、自動音声メッセージの最後に2回、数字が確認コードが読み上げられました。
そしてやっぱり、日本での身分証明はパスポートより運転免許証の方が無難だったことをご報告します!
要注意!本人確認書類
一時帰国者の本人確認なら「パスポートでいいでしょう?」と思っていませんか?私は思っていました。でも、意外に役立たずでした。
・運転免許センター:コロナ特例で免許の更新を行う申請をするも、カナダでパスポートの更新をしたため、真新しいパスポートには「日本への入国記録」しか記載されておらず、出発地確認のために航空券まで要求された。しかし、航空券まで必要とは思わず準備していなかったため、結局「初心者扱いなら出せます」という説明で合意。
※2020年2月4日以降に発給申請を受けた日本国旅券(パスポート)には所持人記入欄(ご住所・お名前の記入欄)がないことから、お名前の表記の確認のため、漢字のご署名のある旅券のご提示をお願いしております。ローマ字でのご署名の場合はお受けできませんのでご了承ください。
ゆうちょ銀行 個人の本人確認書類 より
また、現住所の記載のある公的書類等で、現在のご住所を確認いたします。
「漢字の氏名記載が無い」=「本人確認ができない」のです。ビックリしました。あんなに作るときは慎重に確認して作っているし、顔写真もあって、外国にも行けるのに本人確認に使えないなんて。
今回私は偶然にも免許証の更新をしていたため、最強の本人確認書類で望むことができました。
登録後の本人確認はどうやるの?
本人確認としては、同じような名前の『ゆうちょ認証アプリ』も同時にダウンロードする必要がありました。
アプリを使った場合の本人確認は「QRコード読み取り」か「生体認証ログイン」で行われます。私は『生体認証ログイン』の方法を選びました。
『生体認証ログイン』は、自分の顔を登録する認証方法です。
使ってみた感想
登録までは大変だったけれど、登録後はサクッと使えている
第三の壁:スマホによって違う?免許証の読み込み
アプリを利用する上での本人確認アイテムは次の3点です。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 在留カード
私は、運転免許証しか選択肢がなかったので、運転免許証を使う事にしました。これらのカードにはICチップ」が埋め込まれているため、携帯電話の機能(NFC)を利用することで本人のデータを読み取ることが可能です。
しかし、スマホのNFCを利用したICチップの読み取りは「どの部分で読み取るか!?」という点で難しく、とても苦労しました。スマホの種類によって、読み取り位置が違うようです。とりあえず、いろんな場所で気長に試してみてください。
要注意!運転免許証の場合は自分で設定した2種類の暗証番号が必要
運転免許証を受け取る前に、2種類の暗証番号の設定を行いませんでしたか?それらも聞かれますので、準備しておいて下さい。この番号は絶対に間違えることのできない番号ですから気をつけて取り扱って下さい。
もしも運転免許証の更新が必要なら
こちらの方は「親の住所に一時的に滞在しています」と書いてもらった住民票で更新できたようです。
私の場合は、夫の家の住所のままだったので、いろいろな便宜上自分の実家の住所に一時的に転入し、その住民票で更新しました。
「ゆうちょアプリ」を入れるまでのまとめ
最後に、まとめてみるとこのようになります。
私がしたかったこと:海外スマホに、ゆうちょのアプリをインストールする
感じた壁
・第一の壁:「ゆうちょアプリ」の在住国制限
・第二の壁:「ゆうちょアプリ」導入にかかる本人確認コード
・第三の壁:スマホによって違う?免許証の読み込み
でした。
ちなみに今回、私は通帳の登録住所・電話番号の変更も同時に行いました。それにあたり、まずは免許証の住所変更をしなければならず、その前に新住所での住民票が必要でした。下が「ゆうちょアプリ」を入れる前に行ったことです。
ちなみに、「一日の送金限度額」は基本設定が1日5万円となっています。また、2022年5月からwise向けの国内送金であっても国際送金手数料と同等の扱いになりました。必要に応じて郵送かゆうちょダイレクト内で送金限度額の確認・変更を行ってください。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
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