英語のスペルに隠された法則を知っていますか?私はあまり深く考えたこともありませんでした。
私は、日本の公教育(国立大学卒)をうけただけで、まともに話すこともできない状態のままカナダで子育てをすることになりました。
その中で、完璧な英語力0状態の子どもたちが、いかにして別の言語を習得していくかという過程を、元教育学部生としての知識を活かし研究しています。
今回は、カナダで子どもたちが英語を自由に読み始めて、初めて『そのルールを知らないから話せなかったのではないか!』と思ったので、この記事を書いています。
カナダ人が感じる日本の英語教育の疑問
私の友人(カナダ人=日本での学校勤務経験もある人)は、口を揃えて
【なんで、日本人は各文字(スペル)に対してついている音を先に
勉強しないの?】と言います。
私は逆に、カナダに来た当初「なぜ、カナダ人は読んだこともない単語が読めるのか」というのが不思議でなりませんでした。でもフォニックスの話を聞いて納得しました。
みんな、それぞれの文字の発音ルールを知っていたから読めたのです。
フォニックスとは
フォニックス(英: Phonics)とは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法Wikipedia フォニックス より
つまり、フォニックスとは発音のルールなのです。
私の子供が読めるようになった発音のまつわる手順
私の子どもはこのような順番で英語が読めるようになりました。
①アルファベットの名前
まず、ABC「エイ、ビー、シー…」の名前を覚えます。
ちなみに、各文字(アルファベット)は「Letter(レター)」と呼ばれます。
②アルファベットの音(スペルとその法則)
次に、アルファベットの音を覚えます。
これが日本人学習者に最も伝えたい部分です!発音記号ではありません。
ここでいう『アルファベットの音』とは、それぞれの文字を『どう読むか』ということです。
私達は、「と」←この文字を『と(to)』と発音するから、『とけい』『とまと』『とげ』・・・と読めるのです。
だからこの発音ルールさえ知っていれば、『習ってないから読めない』ということにはなりません。(発音ルールはこれだけではありません)
歌のメロディーは違いますが、G-1の娘はまずこの方法で学びました!
〜この曲の特徴〜
・各レターの名前と発音を順に説明
・他の発音例も合わせて紹介
・それぞれの発音例を一度に紹介
ここにたどり着くまで・・・
実は、この動画にたどり着くまでにとても時間がかかりました。そして最後は英語で検索して、ようやく見つけることができました。そこからもわかるように、これまでの英語学習はどこか間違っていたのです。
また、一部の英語学習者には既に有名ですが『あいうえおフォニックス』さんは、とても勉強になります。特に、日本人が陥る落とし穴について、特に丁寧に解説してくれているのでおすすめです。
「あいうえおフォニックス」さん
そして、私の子どもたちは、これらを勉強した時に母音と子音についても勉強したようです。
③母音と子音・スペルの法則(3文字程度)
各レターの読み方を覚えた後は、各音の組み合わせです。
各音の組み合わせは、CVC(CVCワード)と呼ばれています。子音(Consonant)と母音(Vowel)の3文字からなる単語の組み合わせで音の変化を勉強することです。例)Cat, Cut,など
ここでのおすすめのサイトはK12Readerさんです。ここは無料の印刷可能なワークシートがたくさんあり、私もよくお世話になっています。他にも探せばたくさんの無料サイトがあります。英語は世界中の人が学んでいて、英語圏ではその指導法の研究が日々行われているので、資料を探すなら英語で検索すしましょう!
【英語で検索する時のキーワード!】 English, CVC, + list, printable, beginner, for kids
④Family word(またはWord family)
CVCは3文字限定ですが、Family wordは3−5文字程度のよく出てくる文字の組み合わせになります。
だから、CVCを勉強する!というよりも、Family wordを通じて、CVCの発音(スペルの法則)勉強できると思います。
⑤Sight word(よく見るスペル)
Sight wordは最も基本的で、初歩の絵本はこれらの「一瞬で読める」単語で構成されています。
息子の時(Grade 1)は、先生から「Dolch」式をおすすめされました。これはエドワード・ドルチ博士がまとめたものとして有名です。
しかし、調べていくと、他にも「Fry」式というものがあることがわかりました。学齢に応じて使い分けるのもいいかもしれません。
最後に
いかがでしたか?
繰り返しですが、子どもたちは、カナダ・BCの現地校に通ってます。こちらに来たのは2016年で、子どもたちは一切の英語を話すことはできませんでした。でも、今、子どもたちは読むことに大きな問題はありません。
その結果わかったこと。
・文字ごとの読み方法則を覚える
・単語の最小単位レベル(3文字)を例に、読み方とスペルに隠れた法則を確実にする
もちろん不規則な読み方もあると思います。例外は別にして、とにかく読み方のルールを覚えることが回り道のように見えて、最短ルートのようです。
Sight wordを覚えて、絵本を見てみてください。たとえ絵本でも、『読める!読めるぞ』という感動はまた格別です。
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