Canadaに来て感じたこと書いてみました。
日本にいたときの私
日本に住んでいた頃、私はまじめな生徒でした。
友達と遊ぶことより家族のお仕事のお手伝いをしました。
優秀な生徒では無かったけれど、高校に進学し、地元の国立大学も
卒業しました。専門は、子どもの頃から勉強し続けたフルートです。
でも、こんなに勉強して大学を卒業しても、目指した教員にはなれませんでした。
一生懸命勉強はしていたのに、英語を話せるまでにはなりませんでした。
それどころか、2011年の大震災で、国は国民の命を守る選択はしていないと感じました。
そして私は、寂しがる親たち家族を日本に残し、夫と子ども達と一緒にCanadaに来ました。
Canadaに来てみたけれど
かといって、Canadani来てみても・・・
誰に会っても、上手く話せない。
顔を見て話せない毎日の連続です。
何を話しても通じないし、自分で変な文法になっていることが分かるのは本当に辛い日々でした。
子ども以外に誰も居ない私の世界。
「私はこのままずっと独りなのだろうか。Canadaになんか来なければ良かった」そう感じるだけ日々でした。
そんな日々がどれくらいたったことでしょう。
いろいろな人からの勧めで、移民サービスの英会話クラスに通い始めました。
移民サービスのサービスを受け始めて変わったこと
日本にいたときは、支援される立場になど立ったこともありませんでした。
しかし、Canadaでの私は支援の必要な人間です。
十分なお金も無ければ、知識も語学力もありません。
そんな私達親子に、移民サービスはできる限りの支援の手をさしのべてくれました。
本当にありがたいことです。
それから、私は精一杯の感謝を定期的に(練習も兼ねて)伝えるようにしました。
そうしたら、移民サービスの広告に載りました。
移民サービスの活動資金を獲得するためのインタビューも受けました。
地元の新聞にも載りました。
YouTubeにも出演?しました。
そうしているうちに、支援の手はどんどん手厚くなってきて
ますます私は感謝、感謝の日々をおくるようになりました。
ここで見つけた、私なりの感謝の形
今、意識しているのは、ボランティア未満参加者以上の参加者です。
「プロフェッショナル参加者」とも言えるでしょうか?
いつも、1人の参加者として、イベントには参加します。
そこでは、まだまだ不慣れなスタッフやボランティアの指導者が一生懸命
私達のために、イベントを運営してくれています。
だから私は、そっと水を替えたり、紙を配ったりして、指導者やスタッフを
サポートするようにしました。
イベントをする中で足りない部分は手に取るように感じるのです。
そういう「自然にわかってしまう穴」を私はそっと塞いでいくのです。
そうしているうちに、ますます移民サービスから声がかかるようになりました。
ついには、お仕事をもらうまでに。
Canadaは頑張る人を評価してくれる国だった
Canadaにも格差はありますが、移民の多い国です。
そして白人すら元は移民だった歴史のある国なので私達移民には、いろいろなチャンスを用意してくれていることを感じます。そして将来の立派な納税者として期待されています。
そんな「移民=知らない人だらけ」のせいか、信用を得る(仕事を紹介してもらう)のはコネクションが大事となってきます。
だって、本当に相手のことは「どこの馬の骨かもわからない」状態なので。
だから、友人の紹介で仕事を手に入れることなんてしょっちゅう起こりますし、そういうツテがなければ、ボランティアをします。そこでの態度を元にレファレンス(紹介状)を書いてもらい、就職に望むのです。
そして私は期せずして、そのコネクションを手に入れつつあるのかも知れません。
さらに自分が感じた孤独感は、自分から外に出ないことが原因だったのだと今では思います。
Canadaでやっていること
今、いろんな研究を勝手に?やっています。
移民は何も自分だけではありません。おそらく、私が感じる「Canadaの不備」は、他の移民にとっても役に立つのでは無いかと思っています。
いつか、Canadaのこの田舎町にくる移民のための基金や移民サービスのスポンサーが出来れば良いなぁと夢見ている、今日この頃です。
今、感じていること
ここ数年は、Canadaにきて良かったと感じています。
おかげさまで、日本語の会話には今のところ不自由はしていません(書きとりは別)。
英語に関しては、口頭英語の力はかなり伸びてきました。まさにこれを願って移住してきたので、本当に良かったと思っています。
文章力は、日本人で無くとも引っかかるところなので、家庭学習でカバーしています。
今、はっきりと感じるのは、「あの時勇気を出して決断して良かった」ということです。
今度、日本に帰ったら、そのことを母達に感謝の言葉と共に伝えようと思います。
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